シロアリは社会生活を営む昆虫で、多くの個体がコロニーと呼ばれる巣で集団生活を営んでいます。
階級制度があり、各々の役割を果たしながら生活しています。
その階級制度はカーストと呼ばれています。
確か社会科の授業で習った記憶があります…三角形の…
①生殖階級
いわゆる王と女王で繁殖のみに専念する階級。王と女王は常に一緒に生活して交尾を繰り返します。
2匹のどちらか、または片方が死んだり怪我をした場合やコロニーが分断されてしまった場合は、他の個体の生殖器官が発達して副生殖虫となります。
身の回りのお世話は全て職蟻が行ってくれます。
②職蟻階級
字のごとく“働きアリ”ですね。コロニーの90~95%をこの職蟻たちが占めています。
彼らはほんとに働き者で、以下の事を全てこなすそうです。
・餌の採取運搬
・巣作り、蟻道(自分たち専用のトンネル)の構築
・壊れた蟻道の修理、清掃
・生殖階級、幼虫、兵蟻のお世話
・緊急時における王、女王の避難誘導…など
③兵蟻階級
こちらは外敵からの防衛に当たる階級。発達した大きな頭部と顎を駆使して防衛に当たります。
種別ごとに顎の形は違い、さらには防衛スタイルも様々です。
大顎で敵を挟んだり、粘液を飛ばして動きを封じたり、大きな頭で道を封鎖したり…
さらに兵蟻は、危険を感知すると大きな頭部をぶつけてタッピングし、その振動で仲間に危険を知らせます。
もっと緊急時は自身の身体も揺すって周りの空気も振るわせるそうです。
しかし大きな顎のせいで自分で餌を食べる事が出来ず、職蟻からの口移しで餌を食べます。
大群にもかかわらず、上記の3階級のシロアリたちは非常に統率力のとれた行動をするそうです。
なぜなのかは次回お話しようと思います。